このページでは、たのみこむで一番多くジャギメットを被ったスタッフ ウッチーが製作までの長い道のりをレポートします。たのみこむ初のアニメーションプロップレプリカ【APR】シリーズ(シリーズ!!?)が、如何にして創り出されていくかをご覧下さい。
発砲スチロール原型製作

 まずは原型、とにかく原型が無ければ始まりません。全てはこの作業から始まります。

 
通常海外のプロップレプリカは、その名の通り映画やドラマで使用されたプロップ(小道具)を複製するので言ってみれば原型がある状態です。しかしこの 【APR】は「1から」どころか「ゼロから」のスタート。複製する対象は原作「北斗の拳」の漫画。つまり2Dから3Dへの変換が必要不可欠です。原型 師山下氏の技術とセンスが発揮される「無から有を作り出す」錬金術的行程と言えるかもしれません。

 
と、ここで知識の薄い筆者は「いったい何から作るのか?」と言う事が非常に気になったのですが……発泡スチロールだそうです。意外と身近な素材に驚くも、加工のし易さは大きな利点なのでしょう。

 
この発砲スチロールを重ね合わせブロック状にした物にざっくりとラフを描き、大まかに削り出して行きます。何となくもっと固い材質を想像していただけ に、ここから先どうなるのか想像がつきません。

 
たのみこむでも前例のないこの商品、次回はいよいよ本製作に入ります!原型師山下氏、我々たのみこむスタッフ、そして監修の原哲夫先生によって魂を吹き込まれて形になっていく姿をお楽しみに。

原型では目の位置を決めるために、ジャギさま(中身)付きです。 目の周りの複雑な凹凸を検証しながら削ったり盛ったりします。 もみ上げ?のツノのラインは非常に気を使うポイントです。

FRPで成形そしてジャギ誕生!

前回は本当に「スタート」と言った感じでたのみこむスタッフも「本当に(色々な意味で)作れるのか」と半信半疑でした。しかし「いける!」と確信に変わったのがこの段階です。
 写真を見ると一目瞭然、俄然「ジャギ」らしくなってきました。
これはFRPと呼ばれる素材で形成されています。「FRP」とは、Fiber Reinforced  Plastics の略で繊維を組み込んで強度を上げたプラスチックなのだそうです。バイクや車にも使用され、軽くて丈夫と言う特徴から特撮ヒーローの造形もこのFRP性です。

 
と、ここで知識の薄い筆者は「いったいどうやってこうなるのか?」と…
そうなんです、実は前回の発砲スチロール原型から、このFRP原型になるには、もう一段階行程(たしかに進化の飛び具合がアウストラルピテクス→ホモ・サピエンス並み)があるらしいのです…が 「企業秘密」と言う事で、教えてもらえませんでした。

 様々な謎を残しつつ、この段階で我々スタッフの意見や原先生の監修が入ります。なんと原先生は自ら直筆の監修指示を出してくださる程の熱の入れよう!
リアルな筋肉や肉体表現を描かれる先生は立体物への造詣も深く、的確でポイントをおさえた監修にスタッフも感激!これで良いモノが出来ないワケがありません。監修をくりかえし徐々に「禍々しさ」と「邪気」を内包して行く原型は多くの人間の魂を吸って「ジャギ」へと転生していく…。

原型を元にFRPで成型されたジャギ。細部の仕上げはこれから。 マスク部分の切り込みや、表面の研磨をおこなって、ひとつひとつ仕上げ。

 形状にOKが出ると最終段階の「色」を塗る作業です、アニメを観ていた人には赤いマスクのイメージがありますが原作のイメージ通り金色に着色され、さらに何重にも重ね塗りをする事によって(これも企業秘密らしいです)ザラついた質感を表現。驚いた事に色に関しては原先生の監修は「一発OK」でした!

 
こうして完成したジャギ・ヘルメット、飾るのに最適なアクリルケースにシリアル金属プレートを付けてお送りします。
マスク部分はウェザリングが施され、リアルな仕上がりに。
専用アクリルケースに入れて完成です。
真鍮製の金属プレートにはシリアル番号を刻印

 
2回に分けてお送りした製作レポート、いかがでしたでしょうか?現在もう残り1〜2個(もしかしたらこの文章を書いている時点でラスト1個になっているかも)ですので欲しい方はお早めに!

(c)Buronson&Tetsuo Hara/NSP 1983