報告4】2002年8月22日(木)製造工場にお邪魔してきました!

その1:工場紹介

お待たせいたしました。今回は海を越えて、製造工場のある中国にいってまいりました。

現在、世界のぬいぐるみ生産地として約80%のシェアを持つ中国から、普段あまりお目にできない製造工程等をご報告いたします。

以下の写真が今回セラを製造する工場です。黄色い建物でぬいぐるみ工場らしい外観です。写真左上に写っている白い建物も工場の一部で、実は全体で小学校程の大きさはある工場です。

この工場で製造されている商品の約90%が日本で販売される商品で、他の中国工場に比べ品質が高いと評判です。製造サンプルの中には皆様にもお馴染みな商品がありました。
(※写っておりますポピー&ケダモノのぬいぐるみは、tanomi.com とは関係ありません。)


その2:製作準備

それでは製造工程順に、ご報告してまいります。

「工場」という言葉を耳にしますと、ほとんどの工程が機械によるオートメーションによって製造されるとお思いになるかもしれませんが、こと「ぬいぐるみ」に関しましてはほとんどが手作業にて製造されます。なので厳密にまったく同じ商品は2つとなく、個々に微妙な違いがございます。またそれがハンドメイドな暖かさにもなり、愛着がもてる理由にもなります。

まずはデザイン室。
以下の写真のように本来はここでイチからデザインと型紙を起こしております。工場内でも技術の優れた人が選ばれております。今回は日本のぬいぐるみ作家さんがプロトタイプを製作してくれましたが、そのままでは工場の生産ラインに対応できませんので、このデザイン室にて量産向けのデザインに微調整しました。以下がその時試作しましたセラになります。

工場生産向けのデザインが決まりましたら、また型紙をつくり、以下の写真のように木型を作ります。
今回はこの木型の種類が多く、どの木型がどのパーツになるのか判断するのに大変でした。

木型が出来ますと今度は布をアテ嵌めて切り抜いていきます。だいたい10枚くらいまとめて切り抜けます。少々年季の入った機械ですが「ぬいぐるみ」の製造方法は今も昔もそう大差なく、それだけこの工場が昔から製造してきた証でもあります。3台「型抜機」があり、上の写真が木型製作用、下の写真の2台が布切抜き用です。


その3:縫製と綿詰め

布の各パーツが出来ましたら、次は縫製に入ります。

まず最初に、セラの車体本体やタイヤなど「縫い上げた後に綿を詰める部分」を作ります。縫い目を見せないように、ぬいぐるみを裏返した状態で縫い上げます。(最後にひっくり返せるように縫い残しを作っておきます。)

裏返しで縫い上げたものをひっくり返し、以下の写真に写っている「綿注入機」にて縫い残しの部分から綿を注入していきます。同じように縫い上げたものでも布は伸縮性がある為、この綿詰めひとつで出来上がりが変わってしまいます。簡単なようですがセンスと技術が必要です。


その4:縫い合わせ

各パーツが完成しましたら組み立てて(縫い合わせて)いきます。
細かい作業が多い為、ここではミシンが使えず手縫いになります。

以下に写っている男性の方が藤トレイドの社長、藤野氏。細かい部分の指摘や、縫い方のコツをお教えしてます。女性の方は工場の品質責任者の孟さん。車のぬいぐるみそのものが初めてなうえ、実写を見たことがない為、チェックの基準をどうするのかに悪戦苦闘しておりました。


その5:製品完成と出荷準備


異物チェックをして問題がなければ完成です。

ラインに流れているものはセラでは無いのですが、以下のようにして検査します。
もし異物が混入しているとコンベヤーが自動的に止まります。

出来上がったものを並べてみました。もちろんガルウィング全開です。

ダンボールに梱包して出荷の準備をしています。
1箱がかなり大きいのですが、潰れないよう大事に梱包した為、1箱12個までしか入れないようにしました。


 【生産状況一覧】

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